HOME 特集 福よ来い来い~奥州仙臺七福神巡り~
出開帳の写真

福よ来い来い~奥州仙臺七福神巡り~

2018/04/12

七福神の功徳授かる「出開帳(でかいちょう)」

日本のえびす神、インドの大黒天、毘沙門天、弁才天、中国の福禄寿、寿老尊、布袋尊の七柱の神が宝船に乗り合わせて到来し、人々に幸せをもたらすという七福神。全国で信仰されており、ここ仙台では「奥州仙臺七福神」として親しまれています。

奥州仙臺七福神の功徳を一度に授けてもらえるのが、毎年1月4日〜6日に開かれている「奥州仙臺七福神出開帳」です。仙台の老舗百貨店「藤崎」本館7階に仙臺七福神が一堂に会するとあり、多くの参拝客でにぎわいます。無料の祈祷会(きとうえ)が行われ、各寺社の御朱印やお守りなども販売されます。

奥州仙臺七福神の御朱印とスタンプラリー

出開帳で一度に参拝するのも良いですが、今ブームの御朱印を集めたり、スタンプラリー用紙(マップ付き)に各寺社のスタンプを集めたりして、仙臺七福神それぞれを訪れるのもお勧めです。

老舗百貨店の屋上に神社 えびす神

屋上にあり、開放的な雰囲気の藤崎えびす神社

「えびす神」がまつられているのが「藤崎えびす神社」です。なんと社は地元の百貨店「藤崎」本館の屋上にあります。藤崎は1819年の創業当時、呉服店「得可主屋(えびすや)」を営み、当時から商業の神であるえびす神をまつっています。災いを避け、福を呼び寄せるご利益があるとされます。

藤崎の「立ちえびす」

足腰が弱いとされ、座っている姿が多いえびす神ですが、藤崎がまつるえびす神は「立ちえびす」。すぐに行動できるように立ち姿になっているそうです。

長寿と心身の健康を願って 寿老尊

33体の観音像は海外の観光客からも人気です

本堂に33体の観音菩薩像が飾られている「玄光庵(げんこうあん)」には、奥州仙臺七福神が発足した1980年代に、長寿の神「寿老尊(じゅろうそん)」がまつられました。

ご神体内には大日如来を安置

「不老長寿」、「無病息災」のご利益があるとされるのは「寿老人(じゅろうじん)」ですが、玄光庵では400年以上まつってきた大日如来をこのご神体内に安置したため、崇めて「寿老尊」と呼んでいます。

威厳あふれる姿に圧倒 大黒天

「三千大仙門(さんぜんだいせんもん)」と2体の仁王像

荘厳な2体の仁王像の間を抜けてお参りするのは「秀林寺(しゅうりんじ)」。
三柱の神が一体となっており、正面が大黒天、向かって左側が毘沙門天、右側が弁才天の姿をしています。「五穀豊穣」、「開運招福」などのご利益があります。また男神の毘沙門天、女神の弁才天の間に顔があることから、男女の仲を取り持つとされ、縁結びの神としても人気があります。

目が金色に輝く大黒天

秀林寺の大黒天の正式名は「三面六臂出世大黒天(さんめんろっぴしゅっせだいこくてん)」。その姿は威厳があふれ、見る者を圧倒します。豊臣秀吉が持仏として信奉し、天下人になったことから「出世大黒天」と呼ばれています。「三面」は三つの顔、「六臂」は三神の各2本ずつ計6本の腕を意味します。

華やかな装飾で優美な雰囲気 弁才天

「林香院(りんこういん)」の女神「弁才天(べんざいてん)」をまつっている弁天堂

「林香院(りんこういん)」の「弁才天(べんざいてん)」は、400年以上前から今の地にまつられています。七福神唯一の女神で、知恵(学問)や音楽(芸能)の神として信仰されているため、合格祈願や学業成就のために多くの人が訪れています。また、弁才天の原型であるヒンドゥー教の女神「サラスヴァティー神」はサンスクリット語で「水」を指すため、弁才天は水との関わりが深く、境内には池や水がめが点在しています。本堂脇にある弁天堂は池に浮かぶ小島にあります。

弁天堂内は優美な雰囲気

「叶い橋」と名付けられた橋を渡った先にある弁天堂で見られるのは、本堂にある弁才天の分身「お前立ち」。腕が8本あり、手に持った剣や宝珠などで、信仰する人への災厄を振り払うとされます。弁天堂内はハスの花などをモチーフにした華やかな装飾が施され、女神らしい優美な雰囲気に包まれています。本堂のご神体は非公開で、毎年1月1日〜3日、11月23日にのみご開帳されます。

子育てと家内安全 毘沙門天

毘沙門堂は12年に一度のご開帳

「毘沙門天(びしゃもんてん)」をまつる「満福寺(まんぷくじ)」は、「子育ての毘沙門さん」として信仰を集めています。子育てに加え、「家内安全」などにもご利益があります。毘沙門堂にあるご神体は非公開。毘沙門天が寅の年、寅の日、寅の刻に現れたという言い伝えがあることから、公開されるのは12年に一度、寅年の8月1日のみです。 次は2022年8月1日が公開ですのでお見逃しなく。

「百八体毘沙門堂(ひゃくはちたいびしゃもんどう)」内にある毘沙門天の像

境内には現在約80体の毘沙門天の像がずらりと並ぶ「百八体毘沙門堂」があります。中央にある一際大きく色彩豊かな像が険しい表情で悪い鬼を踏みつけており、もともと戦場の守護神であったこともうなずけます。

三つのご利益から成り立つ神 福禄寿

福禄寿は長い頭とひげが特徴的

「鉤取寺(こうしゅじ)」でまつられているのは人望の神「福禄寿(ふくろくじゅ)」です。長い頭とひげが特徴的で、鶴を従えています。福運(福)や財運(禄)を呼び寄せ、長寿(寿)になるとされています。

鉤取寺にある縁起のいい3体(向かって左から禄、寿、福)

ご神体の側には、福・禄・寿それぞれをもたらす3体が並んでいます。福禄寿としての力が三つに分かれることで、より一つ一つの力が高まると考えられています。ご神体前では、匂い袋や木製の箸などの鉤取寺独自のお守りをはじめ、仙臺七福神のお守りやグッズを販売しています。

願いを込めて優しく撫でて 布袋尊

布袋尊は参拝者が撫でることができます

「福聚院(ふくじゅいん)」では、にこにこと笑顔の布袋尊(ほていそん)がお出迎え。その親しみやすい姿から「布袋さま」の愛称で呼ばれています。福を呼び込み願いを叶えると言われ、手に持った大きな袋には宝物が詰めてあります。布袋さまの頭から足の先まで、願いを込めながら優しく撫でてみてください。

にこにこと笑顔の布袋さん

福聚院には大小さまざまな約40体の布袋尊の像があり、毎年4月の第1日曜に全ての布袋尊が境内に大集合。布袋尊に負けず劣らず朗らかな表情の御住職による講話や祈祷などが行われます。いろいろなお話も聞きたいなら、この日がお勧め。

奥州仙臺七福神は、京都府の七福神巡りツアーに参加した福聚院の16代目・伊達廣三住職が、仙台の地でも七福神巡りができないかと考え、仙台でまつられている七福神を探したことに端を発します。京都では人々に信仰されている七福神も仙台では認知度が低く、当初はなかなか各寺社の賛同を得られませんでしたが、住職が熱心に足を運んで説明した結果1980年代についに発足。その後どうしたら多くの人に知ってもらえるかを考え、奥州仙臺七福神出開帳を始めたのだそうです。

仙臺七福神の御朱印が並ぶ「まくり」

最後に七福神の参拝に欠かせない「ご真言(ごしんごん)※ 」について説明します。ご真言とは七福神それぞれにある言葉で、参拝するときは手を合わせ、7回以上声に出すか、心の中で唱えるとご利益にあずかると伝えられています。
今回の記事を参考に七福神を参拝しつつ、仙台の街を散策してみてはいかがでしょうか。

※それぞれのご真言は下部に記載してあります

【奥州仙臺七福神霊場会】
http://www.sendai-shichifukujin.com
※外部リンク

 

【藤崎えびす神社】えびす神

仙台市青葉区一番町3-2-17 藤崎本館屋上(JR仙台駅より車で約3分)
TEL:022-261-5111
参拝時間/10:00〜17:00
ご真言:エビス オオカミマモリタマエ サキハエタマエ

 

【喜福山 玄光庵】寿老尊
仙台市青葉区通町1-3-16(JR仙台駅より車で約15分)
TEL:022-234-2022
参拝時間/9:00〜16:00
ご真言:オン バサラユゼイ ソワカ

 

【喜伝山 秀林寺】大黒天
仙台市青葉区北山1-3-1(JR仙台駅より車で約15分)
TEL:022-234-3989
参拝時間/9:00〜12:00、13:00〜16:00
ご真言:オン マカカラヤ ソワカ
http://www.syurinji.com
※外部リンク

 

【天総山 林香院】弁才天
仙台市若林区新寺5-1-1(JR仙台駅より車で約5分)
TEL:022-256-1705
参拝時間/9:00〜17:00
ご真言:オン ソラソバテイエイ ソワカ

 

【金光山 満福寺】毘沙門天
仙台市若林区荒町206(JR仙台駅より車で約5分)
TEL:022-221-2718
参拝時間/9:00〜16:00
ご真言:オン ベイシラマンダヤ ソワカ

 

【医王山 鉤取寺】福禄寿
仙台市太白区鈎取4-1-21(JR仙台駅より車で約20分)
TEL:022-245-3937
参拝時間/9:00〜17:00
ご真言:オン マカシュリ ソワカ

 

【南谷山 福聚院】布袋尊
仙台市太白区門前町8-22(JR仙台駅より車で約15分)
TEL:022-248-1961
参拝時間/10:00〜16:00
ご真言:オン マイタレイヤ ソワカ