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文武に優れた粋な武将・伊達政宗公

2016/03/23

類稀な才覚で戦国時代を生き抜き仙台を開府

 約400年前に仙台の礎を築いた仙台藩初代藩主・伊達政宗公は1567年に誕生。幼少期に天然痘にかかり右目を失明。後に「独眼竜」と呼ばれる由縁はここから。18歳の若さで家督を継ぎ、5年後には東北地方南部の大半を手中におさめました。時局を冷静に悟り、天下をとった豊臣秀吉、徳川家康に従い62万石を拝領。仙台藩は全国きっての雄藩になりました。政治家としての手腕をふるい、仙台城を築城して、城下町を整備。新田開発や米などを運ぶ運河・港を整え、豊かな国づくりに力を注ぎました。

仙台市指定文化財 伊達政宗画像 狩野安信筆 仙台市博物館蔵

西洋文化に関心を持ち外交を求めた政宗公

政宗公は海外へ目を向けた武将としても有名です。1613年、外交交渉を目的に家臣の支倉常長ら「慶長遣欧使節」をスペイン・ローマに派遣しました。政宗公所用のモダンな南蛮風デザインが珍しい「山形文様陣羽織」や政宗公の墓所である瑞鳳殿から出土した「金製ブローチ」などを見ても、政宗公の海外への関心の高さや憧れがうかがえます。

重要文化財 山形文様陣羽織 仙台市博物館蔵
ユネスコ記憶遺産・国宝 支倉常長像(左) および ローマ教皇パウロ五世像(右) ともに仙台市博物館蔵

風流で”伊達”な一流の粋人

政宗公は和歌や茶、香道などの文化をこよなく愛しました。その雅な側面は『馳走とは旬の品をさり気なく出し、主人自ら調理して、もてなすことである』という自身の料理観にも現れています。「自ら献立を立て、食事を共にする御相伴衆達のことまでも考え、心からこれを食してもらいたいと思う料理を用意していたようです」と語るのは子孫である伊達家十八代当主 伊達泰宗氏。

達家十八代当主 伊達泰宗氏 撮影協力:伊達遊学舎

斬新なセンスで京の人々を驚かせた、秀吉謁見の際の金銀の派手な軍装を率いたエピソードなどから「魅力的で粋である」という意の“伊達”という日本語の語源にもなった政宗公。「思いやりがあって、感性豊か。人と同じことをしない、オンリーワンの存在が“伊達”。」私たちも見習うべき、“伊達”の心を政宗公の生き方から感じることができます。

絢爛豪華で美しき霊屋・瑞鳳殿

1636年、70歳でその生涯を閉じた政宗公は杉木立に囲まれた霊屋「瑞鳳殿」に眠っています。

当時の建物は戦火で焼失。現在の建物は1979年に再建されたもの
極彩色の艶やかさ、彫刻の美しさに目を奪われる

再建時に行われた発掘調査では遺骨とともに、政宗公愛用の品々が見つかりました。中には当時珍しかった鉛筆や南蛮趣味が感じられる金製のブローチもあり、ここでも洒落た政宗公の一面を見ることができます。

発掘された武具や装飾品の一部は仙台市博物館に収蔵

瑞鳳殿や仙台城跡をはじめ、“伊達”な文化に触れることができる建造物やミュージアムが市内には数多くあります。また政宗公の兜の前立から由来する弦月のモチーフも仙台のいたるところで目にすることができます。ぜひ仙台をめぐり、政宗公の足跡を探してみてください。

伊達政宗公霊屋 瑞鳳殿
https://www.spending-time-sendai.jp/spot/20004/
仙台市博物館
https://www.spending-time-sendai.jp/spot/20002/
みちのく伊達政宗歴史館
https://www.spending-time-sendai.jp/spot/20021/
るーぷる仙台で行く!定番伊達三名所(せんだい旅日和)
http://www.sentabi.jp/modelcourse/modelcourse_fixture/
伊達家伯記念會
http://www.datemasamune.com/