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仙台の復興から防災・減災を学ぶには

2016/03/23

突然日本列島を襲った東日本大震災

2011年3月11日14時46分に発生した東日本大震災はM9.0、最大震度7にもおよぶ日本の観測史上最大の地震。この地震により巨大な津波が発生し、東北と関東の沿岸部に壊滅的な被害をもたらしました。この東日本大震災による死者・行方不明者は全国で1万8千人を超え、産業、経済にも大きな打撃を与えました。

若林区荒浜地区。建物は倒壊・流出し基礎だけが残る

被災地を防災の学びの場に

震災の大きな爪痕を残す沿岸部は未だ復興の最中ですが、時間の経過とともに、記憶の風化が懸念されています。2016年は震災発生から5年。節目の年を迎えた今、被災地に足を運んでみましょう。

ドライバーが語り部として自身の経験を交えながら案内

「語り部タクシー」は被災地をまわる方法の一つ。市内でも特に被害の大きかった蒲生地区や荒浜地区、名取市閖上地区を中心に回ることができます。基本コースの所要時間は約2時間半ですが、ニーズに合わせた時間でも対応してくれるので気軽に相談を。

仙台市若林区の荒浜小学校。震災遺構として保存が決定している
名取市閖上の被災地区一帯を見渡すことができる日和山
「メイプル館」はカナダ政府などの支援によりカナダ産木材で建設

名取市閖上地区は、日曜と祝日は復活したゆりあげ港朝市で賑わいをみせます。朝市隣の「メイプル館」では平日でもお土産や復興支援グッズが購入できるほか、食事やコーヒーが楽しめる飲食店も。また、震災の写真や映像を展示しているので、震災当時の様子を知ることができます。

大切な命を守る津波防災対策

震災による死者の大半は津波に巻き込まれたことによるものでした。二度と同じ悲劇を繰り返さないため、対策が進められています。2015年2月には仙台市宮城野区中野に市内初となる津波避難タワーを設置。2016年度までにはこのタワーを含む、計13カ所の津波避難施設整備が予定されています。また、沿岸被災地を訪ねると、防潮堤整備や防災林再生、道路のかさ上げなどの津波防災を意識した工事が行われている様子を見ることができます。

スロープがあり、車椅子やベビーカーでも迅速に避難できる津波避難タワー

防災都市・仙台を発信

仙台市では、これらの復興事業や津波対応をすすめる中、震災の経験と教訓を世界に発信するため、2015年3月に第3回国連防災世界会議をホストシティとして開催支援。会議には、世界185カ国の代表団等6500人余りが参加し、「仙台防災枠組」や「仙台宣言」が採択されました。

本体会議のセッションで発言する奥山市長 写真提供:仙台市

2015年12月に開業した仙台市営地下鉄東西線 荒井駅内には「せんだい3.11メモリアル交流館」がオープン。震災の記憶と経験を伝える新たな拠点も生まれています。

1階に交流スペース、2階に展示室やスタジオを整備

震災を風化させず被災地の現状を知り、そこで見聞きしたことを伝えるということは、いつどこで起きるか分からない災害の防災・減災にもつながっていきます。ぜひ力強く復興を歩む沿岸に足を運び、有事への意識を見つめなおしてみてください。

仙台防災枠組(pdf)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000071588.pdf

仙台宣言(pdf)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000071586.pdf

語り部タクシー(一般社団法人宮城県タクシー協会)
http://taxi-miyagi.com/storyteller/index.html
せんだい3.11メモリアル交流館
http://sendai311-memorial.jp/
メイプル館(ゆりあげ港朝市)
http://yuriageasaichi.com/maple
みやぎ観光復興支援センター スタッフブログ
http://miyagikanko2011.blog.fc2.com/